連載:アラフォー主婦がWEB制作の世界に飛び込んだらどうなるか②

ハシムーおかん

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ハシムーおかん

人生を再構築中のみなさんの希望の星になりたいオカン奮闘記

こんにちは。ワンページ株式会社で制作アシスタントをしておりますハシムー44歳オカンの奮闘記、第2回目です。
ハラハラドキドキの今回はワンページとの出会い・面接から始まります。

面接

「最近のシャチョーはこんなにオシャレか。」

これが、面接で初めて会ったワンページ河合社長の第一印象。
なんか胸ポケットからハンカチーフが出とる…。

面接なんて緊張しないわけがないわけで、ガチガチになりながら会議室で待っていると現れたのは、ツーブロックのガタイの良い青年社長。
若い。
そして圧がすごい。
シルバーバックの若いボスゴリラの印象といったところでしょうか。

さあ、面接のスタート。
面接が始まって、まず真っ先にワタシは気づきます。
このシルバーバック社長の頭の回転速度と時間の感覚がワタシと全く違うということに。

これがビジネス時間!
なんだ、この「そもさん!」「セッパ!」みたいな質疑応答の応酬は。
今までこどもにあわせて「そうでちゅね〜」とか言ってたオカンには異次元に近い感覚です。
キリキリ舞いのオバサン。もう必死。

しかも、たたみかけるようにシルバーバック社長がこんなことを言い出すのでワタシはさらに虚を衝かれます。



まさかの名古屋ナンバーワン。

見てみたい。
この若い社長がどんな過程を経て、名古屋で1番の男になるのか間近で見てみたい!
ワタシのアピールの場であるのにも関わらず、相手に興味を持ったのがワタシと言うヘンテコな面接でありました。

ちなみに、社長の印象が濃すぎたこの場で唯一覚えている自分のセリフは
「このお仕事をさせていただけるなら、仕事場は小屋でもいいので!」

これでワタシの熱意が伝わったのだとしたら、河合社長の人を見る目のセンスもなかなかユニークだとしか言いようがありません。

しかし、ワタシは受かったのでした。

研修期間

出社初日。ワタシの顔は真っ青だったでしょうな。
そう。前回にも書き記していますが、webデザイナーというものがなんなのか全く分かっていなかったのを思い知るワケです。
まず、周りで交わされる言語の意味が全く理解できない。

「YDN、GDNどっちの話?そもそも、そのコンバージョン設定って何?」
「wordpressにするやつ、phpに書き換えないと。」
「MEO対策のためにまずGoogleマイビジネスの最適化から着手して」

彼らは一体何語を話しているのか。
ワタシが家庭に籠って育児している間に世の中の言語はいつの間に変化したのだろうか…。
ウラシマタロウ?Urashimatarou?

なんもできひん…。
仕事をするにおいて、できる仕事がないという居たたまれなさは計り知れません。
一緒に入った理数系出身・採用関係のお仕事から転職してきた女性(コードネームSさん)は初日から黙々と業務をこなしていましたが、アレは魔法かなんかか。

とにかく仕事をするためには勉強するしかない!
ワタシは必死で知らない単語をGoogleで検索しまくりました。一つ調べると分からない単語が続々と出てきてネットサーフィンは荒波状態。
でも、1つ1つやっていくしかありません。

肝心のデザインも全く上手くいきませんでした。1つのバナーを作るのに平気で2~3日かかる始末。
単純にワタシの時給を合計すると、この出来損ないのバナーは幾らになるんだ…。
はっきり言って、伸びようとしているワンページの足を引っ張っているだけの存在でした。
(書いているだけでツライ…)

この頃の睡眠時間は3時間くらい。家族が寝た後が自分の勉強の時間でした。
「寝ることがこの世の至上の喜び」と日頃からのたまっているワタシの姿を知っている夫は妻の変わりように驚いたとのちに語っていたとかいないとか。

そんなワタシのお寒い仕事状況を振り返るとき(じゃあ、今の仕事スキルが熱いかというとそうでもない)唯一温かかったこと。

それは、ワタシがどんなにドタバタして空回りしていても、ワンページのみんなが「ハシムーは頑張り屋さんだから!」と褒めて応援してくれたこと。(他に褒めようがないのだが)
それから、どんなに業務の足を引っ張りまくってもワタシをなんとか一人前にしようと一生懸命教えてくれたことでした。(これらをやってくれた人、ワタシよりずっと年下の平成生まれの人たちですよ!オバチャン感涙)

中には、こんなことを言って応援してくれる方もいました。
「河合社長は人を雇うのになかなか『良い』とは言わなくて、ずっと決まらなかったんですよ。だからハシムーさんが決まったとき、余程良い何かがあったんだろうなぁと思ったんです。自信持って頑張ってくださいね。」

裏にそんなエピソードがあったなんて…。
ワタシは衝撃を受けました。「小屋でもいいです!」がそんなに良かったのだろうか…。

応えたい。その期待になんとか応えたい。
そんなこと言われたら、頑張るしかないのだ!

そもそも、今ワタシが苦しんでいるのはただ真っ直ぐ自分自身のスキルのみ。
どうにもならない人間関係とか、無駄なことで労力を使っているわけではありません。かつて自分が望んでいた仕事環境がここにはある!
何も迷うことはない、あとはやるだけです。

七転八倒した3ヶ月後。

頑張りました。確かに頑張りました。
でも、研修期間を終えたワタシはこう思っていました。
「正式に雇って貰えないかもしれん…オワタ。」

ところが、です。
ここがワンページ初期の良いところ。はい注目。

みんながこういってワタシを社長に推してくれたのです!



泣ける。

お荷物でしかなかったワタシをこんなにも支えてくれるなんて…平成生まれの子たちはなんて優しいんだ。ありがたや、ありがたや。

そして、この声に後押しされハシムーおかんは正式にワンページの一員として迎えられることになったのでした。
泣ける。
(雇用理由が弱すぎるというヤジは受け付けません)

さて、この正式採用から現在2年目のハシムーおかん。
激変しながら成長していくワンページに揉まれながら強くたくましくなっていくのですが、アラフォーが2年でどのくらい変化できるのか興味ありませんか?

ではでは、そのお話しは第3回にて。